第1章 赤い月…
藤「大丈夫?お水飲む?」
咲「ううん、いらない。
私も、これがいい…」
そう言いながら俺のワインに
口をつけて飲む
咲「…ん、おいしい♪」
まったく酔いのさめてない
咲希ちゃんがフワッと笑う
藤「咲希ちゃんは、もう駄目。」
横からグラスを取って
水が入ったグラスを渡す
咲「みんなだけ、ずるい。」
藤「時間も時間だから
俺らももう部屋戻るし、ね?
今日は、もう、おしまい♪」
咲「…太ちゃん、もう帰るの?」
藤「あ、うん…俺ら明日も
昼から仕事だから、そろそろね…」
咲「…そっか…」
明らかに寂しそうな咲希
あぁー、やっぱ好きだ。
あんな顔されると期待するって…
早く自分のものにしてぇー。