第1章 赤い月…
上半身を起こし咲希を見下ろす
俺の首に手を回す咲希
咲希の頬にそっと触れ見つめ合う
見つめ合ったまま縮まる距離
触れる寸前で
瞳を閉じた咲希の唇と重なる
お互いを確かめ合うように
角度を変え何度も交わす
咲希が甘い吐息をもらし
少し開いた隙に舌を忍ばせる
咲「…ん…ぁ…」
咲希の甘ったるい声に
咲希の甘ったるい表情に
神経が集中して心が乱される
咲「…ん…ぁ…はぁ…太…ちゃん」
ギリギリのとこで
理性を保ち唇を離す
艶やかな糸が光る
咲希の唇からこぼれ落ちたものを
ぺろっと舐めチュッと軽くキスして
肩で息をしている咲希を見つめる
腕枕をして優しく抱き締めながら
ゆっくり頭を撫でると
咲希は安心したかのように
スヤスヤ眠りについた