第9章 トラブルゲーム
「よーし集合!!!!!!!!!」
ピーッというホイッスルの音に続いて溝口さんの声が体育館全体に響く。今日の放課後の練習が終わった。
「んじゃ、今日から一年は正式入部だな。ジャージ配るかる直々監督のところまで行って取ってこーい。 …あ、もちろん孤爪もな。」
そう言われたので監督のところまで行こうとしたが、一斉に男子達がたかっているのを見て一番最後に行くことにする。
すると、その男子の大群の中からもらったジャージをさっそく着始めて見るからに嬉しそうな金田一と、ジャージを二つ持ってる国見が出てきた。
「? 国見なんでふた… わっ」
突然無言でジャージを投げ渡される。それを見た金田一が苦笑いで言う。
「おい、渡すなら無言やめろよ…」
「別にいいじゃん、それ孤爪のな。小さすぎてすぐわかった。」
金田一の言葉をさらっと受け流しそっぽを向きながら国見がいう。結構優しいとこあるんだ…。
「あ、えっと、ありがとう…」
「…別に。」
「…あ!国見つんいってぇ!!!!!!!!」
つん…?なんか言おうとした金田一をすかさず隣からパァンと平手打ちをかます国見。
「えっ、なんて言おうとしてたの…?」
「孤爪は知らなくていい。」
まぁ別にどうしても知りたいってわけじゃないからいいか…と思うと、次は監督の声が聞こえる。
「よーしじゃあこのまま聞いてくれ、時間ないしな。
一年の正式入部が決まって早々なんだが、今週の土曜音駒高校と練習試合を組むことになった。
メンバーは及川、岩泉、渡、それと一年。国見と金田一出てみろ。力試しという形だがな。」
「!! あっス!!!!!!!!」
「うス」
へぇ…やっぱりすごいんだな。
確かにパッと見だけど一年のなかでも才能があるのがわかっていた。
「それじゃあミーティングは以上!明日も朝練は七時からだ。遅れるなよ!じゃあ解散!!!!!!!!!一年当番モップがけ頼んだぞ!」
一年だけでも結構人数がいるようで、当番に別れてるらしい。ミーティングが終わって各自解散となった。
ヴーッ ヴーッ
「…あっ、メール………」
更衣室でジャージから制服に着替え、階段下でケータイが鈍い音を立てる。受信メールを見てみてみるとそれはクロからだった。
差出人:クロ
件名:練習試合
本文:今週土曜だってな!
戦うからには負けないかんなー
