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青城マネちゃんはプリンセッターの双子の妹でした。

第6章 コミュ障,入部。


「ラスト十本!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「「「あッス!!!!!!!!!!」」」
主将の及川さんの声に続いて部員たちの絞り出すような声が体育館にひびく。あんな起きてるのかどうかわからなかった国見も今はしっかり集中していて、朝騒いでた馬鹿な人達とは別人のようだった。
「スパイク練終了!!! …孤爪!」
「あっ、はい…。お疲れ様です。スポーツドリンクと、冷やしたタオル、どうぞ………。」
一瞬ざわざわしていた声がなくなる。…えっ、なんか変なこと言ったっk
「「「あざァあああああっす!!!!!!!!!!」」」
「ひぇえ!?」
一斉にガバッと頭を下げられ思わず声をあげてしまう。と思うとこちらまで全速力で、何十人もいる部員が走ってくる。いや、これは私じゃなくても驚くだろう。
「ぷっはァ!!やっぱ監督がつくったのと違うねぇ!」
「 な ん か 言 っ た か な ぁ … ? 」
「さ、サーセン…」

「こづめ…… ちゃんだっけ?ご苦労様!」
「えっ、あ、いえ……」
お礼を言われて少し対応に困る。普段お礼なんて言われないし…。
「んじゃぁ、入部した一年、前に集合しろー!」
溝口さんが『前』を人差し指で指しながら言い、一斉に私を含めた一年生が移動する。ざっと三十人くらいだろうか。国見は相変わらず表情が表に出ないのか、それとも本当に緊張してないだけなのかいつもの落ち着いた表情で、一方金田一は結構緊張してこわばった表情だった。
「よーし、じゃあ向かって一番左… 金田一から出身の中学、クラスと名前言ってけ!」
「あっ、俺っすか!? え、えーっと、北川第一中出身、金田一 ――」
ここから金田一の自己紹介が終わって次は国見、次が私だ。こういうときお兄ちゃんとかお兄ちゃんとかお兄ちゃんとかどうしてたのか。『おれ、最低限のことしか、言わないから…』と言ってたような…。とにかく緊張する。
「…? おーい孤爪?生きてるか?」
隣から国見が人差し指で背中を指先でツンツン押された。
「あっ…、えっと、無神川中出身、一年五組、孤爪夜影です。よろしく、おねがいします………。」
なんとかそこまで言って、私は思わず肩を落とした。
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