第4章 秘密の暴露は、悪友で。
そう。十数年ぶりに再会した当初、俺の悪い癖はすぐには止まらなかった。
キョーちゃんと会う約束がない日は、相変わらず誰かと飲んでいた、遊んでいたんだ。
でも、キョーちゃんと過ごす「水曜日の図書室」の延長のような時間が生活に少しずつ戻ってくるにつれて、外の喧騒がひどく虚しく、くだらないものに思えてきた。
誘われても断る回数が増え、連絡を返すのが億劫になり……気付けば今では、キョーちゃん以外の女性の連絡先はすべて整理され、遊びの予定は完全にゼロになっていた。
「今は全く遊んでいませんから。
本当に、キョーちゃんしか見てないから。遊んでない。本当に。他の誰かと喋ってても、ずっとキョーちゃんの顔ばっか浮かんで、全然楽しくないんだもん」
顔を伏せたまま、縋るように声を出した。
「知っていますよ。じゃなきゃ、私の合鍵を渡したりしません」
キョーちゃんの言葉に、俺は弾かれたように顔を上げた。
どれだけ俺が外で泥遊びをしてこようが、帰ってきた俺を、彼女はしっかりと受け入れて、繋ぎ止めてくれていた。