第3章 次の日。
目を覚めると、隣にはいずみさんの姿が無かった。
時計を見ると、午後2時過ぎだった。
昨日、飲みすぎたせいかほんのり頭が痛い。
リビングに行くと、二日酔いに効きそうな栄養剤と、メモが残されていた。
ー楽しかったよ!
また来るね。
どうもありがとう。
いずみより。ー
あの子にはギャップがある。
見た目は少し派手で、今時っぽいかもしれないけど。
字は物凄く綺麗。
そんなところにも、ドキっとしてしまう。
置いてくれた栄養剤を飲んで、シャワーを浴びた。
そういや、昨日いずみさん言ってたな。
明日彼氏と久々に会うんだー。って。
高校の頃からまだ付き合ってるなんて、凄いなあ。
「あ、今日夕方彼女来るんだった。
片付けなきゃ…ゴミも捨てなきゃな。」
いずみさんも、藤ヶ谷先輩と、今頃会ってるんだろうか。
そんな事を思いながら、いつも通り体を洗った。
end