第1章 -only one-
出掛ける準備をしながら
時計を見ると午後7時を指していた
目を覚まして携帯を見たときが
5時前だったから2時間ちょっと
まだそれだけしか一緒にいないのに
葵のことは信用できると思えた
そして、もっと葵のことを
知りたいと思う自分がいた
先に準備が済んで
ソファーに座って葵を待った
(それにしても、この家広いな。
このリビングもだし、さっきの
寝室も広かったし。寝室の前に
あと二つドアがあったよな。
葵さんって、いったいなんの
仕事してんだろ。芸能人と
接することあるって言ってたよな。)