第1章 黒い天使

私はひいらぎこのか！
元気が取り柄の女の子です！！

今日から二等捜査官。

アカデミー候補生時代から
夢だった捜査官のお仕事

はりきっていこう！！




「ひいらぎこのか二等捜査官です！
これから皆さんと一緒に頑張っていきますので
よろしくおねがいします！」

年上の人だらけで緊張したけど、
いい感じに挨拶できたかな？

あちこちから　よろしく
という声が飛び交う中、一人だけ他と空気の違う人がいた。

会議室なのに…
ぷっちんプリン食べてる。
しかも美味しそうだな…。。

「ひいらぎ二等捜査官。
こちらがこれから貴方と組む、
鈴屋什造上等捜査官です」

どうやらこの人、上等捜査官らしい。
しかも私の上司になる人だったのね…

「すっ！鈴屋上等捜査官！
これからよろしくお願いします！」

プリンを食べていた手を止め、
初めて私の方を向いてくれた。

ふわふわした黒髪に
真っ赤なピンどめ。

顔に縫い目があるなぁ…。

くりくりした目が印象的なかわいい顔立ち。

「このか~
よろしくお願いしますです。」
「はいっ！」

はわわ…呼び捨てだ。。

にこっと笑った鈴屋先輩は本当にかわいい。
でもどこか寂しそうな表情をしていた