第4章 すいぞくかん。
水族館の中に入ると、少しひんやりした。
おっきいお魚や、小さいお魚。
いろんな種類がいてどれから見に行こうか迷ってしまう。
「ゆりこっ!ヒトデさん居ますよ~!」
「ほんとだっ!!」
鈴屋くん可愛いな
多分そこらの女の子より可愛い…
私服はすっごい奇抜だけど!!
「何ボーッとしてるです?」
「いっ!?いやなんでも!」
「ふーん…」
鈴屋くんにジロジロ見られてる
何だろう?今日の服変かな…
昨日の夜すごい悩んだんだけど。。
「今日のゆりこすっごい可愛いです」
「はっ!?」
自分の顔が真っ赤になるがわかった。
可愛いなんて言われるの慣れてないから…
「鈴屋くんの馬鹿…」
「えへへ~
真っ赤になるのがおもしろいです」
この子からかってる…!!
もう絶対真っ赤にならないんだから。
場所を移動してサメゾーンへ。
ちょっと怖いかも…。
「おー…
大きいですサメさん」
「す…鈴屋くん怖いよクリオネさんのところ行こうよ…」
「怖がりですねえゆりこ。
んー…」
自分のおでこに右手の人差し指をさして
グリグリしてる。
何か考えてるのかな?
「ゆりこ、そろそろ僕のこと
名前で呼んで欲しいです!」
「ほえ…?」
腕を組んで仁王立ちしてる鈴屋くん。
「呼ばなきゃここから動きませんよ~」
と言った同時に一際大きなサメが
こっちに向かって泳いできた。
「いっやっだ!!早く行こうよ!」
思いっきり鈴屋くんを引っ張るけど
男の子の力には敵いません。
うう、仕方ないなあ…