第4章 すいぞくかん。
「すっごい…!!」
「ゆりこってば目がキラキラしてます」
さっそく水族館にきてます。
鈴屋くんよりはしゃいじゃってる
私……。
予定も何も立ててないけど、
正直な気持ちはすっごく嬉しい
「鈴屋くんっ!早く入ろう!!」
「んっ!」
「えっ?」
鈴屋くんはいきなり右手を私に差し出してきた。
「ゆりこのわからずや~」
ほっぺたを膨らませて私の左手を握ってきた。
「手を繋ぐんですよ。さっ!行きましょう~♪」
「ちょっ!鈴屋くん!?」
私の手をとって走りだす鈴屋くん。
周りの目が少し気になるけど
たまにはこういうのもいいよね…。
私も鈴屋くんの手を握り返して
走りだした。