第2章 なやみごと。
「好き」
「えっ?」
また少し月明かりが明るくなる
「私、鈴屋くんの事好きだよ」
ぽかーんとしてる鈴屋くんを
無視して私は続けた。
「今まで亜門さんの事好きだと思ってた
でも…それはただの憧れだったみたい」
「ゆりこ……」
鈴屋くん信じてないのかな?
まぁ…別に、
ゆっくり進んでいければいいよね。
だって私は鈴屋くんの事が好きなんだもん。
「いこっ!鈴屋くん。
お家までおくってくれるんでしょ?」
「…っ、あ、はい!」
家についたのは10時。
私はマンションの4階に住んでる
もちろん、一人暮らし
まだぎくしゃくしてる鈴屋くん
そんなに信じれないのかな…。
…いきなりだから仕方ないか
「それじゃ、おやすみですゆりこ」
「待って!」
「もしこの後する事ないんだったら、家に入りませんか?」
なんで敬語なんだ私。
自分から誘っておいて自分でびっくりしてしまった
「…!入ります!!」
がちゃっ
「狭いんだけど…。どうぞ入って」
「おじゃましますです」
二人で一緒にこたつに入った
ちょうど前に買ったドーナツが残っててよかった。
「鈴屋くん元気ない?」
ドーナツを美味しそうに食べてた鈴屋くんに聞いてみる。
「んーっと、そうでなくて。」
鈴屋くんに見つめられてる
ああ…顔が熱い
「僕…、信じらんないです
さっきまで亜門さん亜門さん言ってた人が…」
「そうだよね…ごめん。。
でも私の顔赤いでしょ?
鈴屋くんの事が好きだからだよ!」
「ん~分かんないです!もっと近くに来てください」
?
頭にはてなを浮かべながら鈴屋くんに近づいた
ちゅ
「!?」
「ほんとです!まっかっか~~!!」
口に軽くキスされた。
これだけで真っ赤になる私はやっぱり馬鹿…
「あはは
ほんとに僕の事好きになってくれたみたいです!
これからは僕のゆりこですね!」
嬉しいですー!
なんて言ってコロコロ転がってる。
可愛いなもう。
これで私と鈴屋くんは付き合ってることになるんだろうけど…
捜査官のお仕事に
迷惑かからないようにしないと。