第2章 日常
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あれから3時間後。
「ユアー…おーい、ユアー」
「…」
「全く反応がないな。」
アオイさんがひらひらと手を振っても、声をかけてみても、ユアは反応しない。本来の閉店時間の6時とっくに過ぎて、8時になろうとしていた。
「…」
「はいっそこ終了!」
「えっ…あ……、すみません!」
本を取られて涙目になったユアは、今の時間に気がついた。慌てて片付けを始めようとするが、何もない。
「大丈夫だ。」
「もう終わってるよ、ユア。」
「いつもだけど、本にすごい集中するよねー。」
カフェを出た。学寮に帰るのだ。
「また明日な。」
アオイさんがぽんぽん、と肩を叩いて言ってくれた。明日も開けるつもりらしい。ユアは、ぺこっと頭を下げて、彩たちと一緒に帰っていった。