第1章 初対面のカタチ
翔 「いつもお世話になっております。」
礼儀正しく折り目正しく挨拶をするのは、紛れもなく翔くんだ。
スーツをキチッと着こなして、お辞儀をしている。
あああ、本当に翔くんだ。
毅 「いや~、嵐の人気は相変わらずスゴイねぇ。この前のアルバムもまたオリコン1位なんだろ?あ、これうちの家内。どうしても嵐に挨拶したいって(笑)」
裕美の旦那さんが翔くんと喋ってる。
翔 「はじめまして。櫻井です。いつも垣内さんには本当にお世話になってまして。」
裕美 「はじめまして。子供も嵐さんの大ファンなんですよー(ニッコリ)」
目の前で展開される挨拶の連鎖。
うわー、裕美、翔くんと喋ってる!
普通に喋ってる!
すごい!!
さすがギョーカイ人の妻!!
緊張しないの?!
韓流ファンだから、翔くんとかなら平気で喋れるの?!
心の中は「!」と「?!」が溢れまくってるけど、顔はきっと能面みたいになってるな。私。
その場にいるエライさんにきちんと挨拶していく翔くん。
この人・・・・・本当にアイドル?
本当は普通の会社勤めの社会人なんじゃない?
そんなこと考えてたら。
目が合った。