第4章 キサラギちゃんバースデー!
<ユアside>
「……。」
「ユア、そろそろキサラギたちが返ってくるぞ。」
「…うん。」
キドの声で我に返る。
気が付くと、見事なチョコケーキが目の前にあった。
「…これ、キドが作ったの?」
「は?お前が作ったんだろう。何言ってるんだ。」
…?お菓子作りをした後はいつもこうなる。
いつの間にか、
目の前に出来上がったお菓子があるんだよね…。
「ま、いっか。で、キド。
モモちゃんたちは?」
「エネによると、今アジトに向かってるらしい。」
キッチンから覗くと、
いつもは質素なアジトがきれいに飾り付けられていた。
キドの時もそうだったけど、みんななんか慣れてるよねー。
いつもやってるのかな?
「あともう少しだ。位置につけ。」
キドが言う。なんか、かっこいいね。
あ、と思い出してボクはにやりと笑って言った。
「作戦開始、だね。」
「あぁ。」
「絶対成功させるっすよ!」
「モモの誕生日とか、あんまり参加しなかったからな…。
たまにはいいか。」
「シンタローさん、そこ大丈夫ですか?」
「…頑張る。」
それぞれが気合を入れる。
電気を消して、ドアの近くに身を潜めた。