第3章 遅くなりました キドさんバースデー!!
そしてユアの方に戻ると、
「ぐすっ…ふぇぇ…カノぉ…さきにいかないでよぉ…
…こわいぃ…」
「やっぱ怖いんじゃん…」
思わず呟くと、ユアがびくっと揺れた。
そして、ゆっくりとこっちの方に振り向こうとする。
いったん隠れてまた除くと、
ユアが振り向きかけた状態でぶつぶつ言っていた。
目が発動しているのか、赤くなっていて、
異常によく聞こえた。
「ど、どうしよう…これがお化けさんだったら…!
ううんっでもカノの声だった!
うぅ…でも…でもでも!カノと同じ目を持っていたり、
同じ声のお化けさんだったら…!
はっ!!もしかして、
カノがお化けさんに乗っ取られてるかも!!」
ものすごい想像力だった。
何僕が乗っ取られてるかもって(笑)
笑いながら近づいて行って、肩をポンッと叩く。
「きゃっ!!」
「そんなに驚かなくても…」
「カ、カノか!おお遅かったね!?
ボクはもうてっきりカノが道に迷ったんじゃにゃ…!」
「噛んだ…!」
「わ、笑うな!」
むーっ!と頬を膨らませた
ユアが面白くてまた笑っていたら、
今度は別の場所から泣き声が聞こえた。
「う、うぅ…!」
「だだ誰!?お化け!?」
「いや…これは……」
聞き覚えのある泣き声に、少し昔を思い出した。
予測だけどね?たぶん…