第3章 遅くなりました キドさんバースデー!!
<キドside>
「おはよー…キド」
「ん?あぁ、ユアおはよう。
昨日の残りのおせち食べるか?」
「おせち?…あぁ日本ではそういう風習があるんだっけ。」
ユアが眠そうに呟く。
まぁ、いつも12時に起きてくるような奴だからな。
「今日何かあったか?」
「ん…?何でそう思うの?」
「ユアが早く起きてきたから。」
「…いろいろ複雑だけどスルーしておくよ。
そんなことよりキド、」
ユアが1つ取っては眺め、
口に入れて複雑そうな顔をするという
半分謎の行動をしながら、さらりと言った。
「今日カノと遊園地デートね。」
「…。!?」
一瞬、動きが止まった。今、こいつなんて…?
「すまん、聞こえなかった。もう1回言ってくれるか?」
「聞こえたくせに。カノと遊園地デートって言ったの。」
「…俺の壊れてなければ、あのバカノとデートって聞こえたんだが?」
「壊れてないよ、あってる。」
遊園地で、あいつとデート…?
なんでそんなことしなきゃいけないんだ…?
そう考えていると、ユアがほら、言って俺を立たせた。
そして、階段を上がっていく。
「で、でも…あいつはユ」
「はいはい、言い訳はいいから。」
俺の部屋を開けて入っていく。
鍵がかかっていたはずだが!?
ユアが振り返ってニヤッとした。
手には、銀色に光る鍵の束がある。
「こんなのボクにかかればちょろいね。」
…1人にしとくと何するかわからんぞ、こいつ…!
とりあえず、ユアに続いて部屋に入った。