第3章 遅くなりました キドさんバースデー!!
「んー…。とりあえず、
大通りに出そうなところは1か所で、その他が2か所かぁ…。]
やっぱり見つかる確率を考えたら
大通りのほうが見つけやすいんでだろうけど…。
「アヤノちゃんはどっちいきたい?」
「え?私?」
「ボクはどこでもいいや。」
正直どうでもいい。
とりあえずアジトに行ければいいんだから。
今のところなんの情報もないんだから
この3つの通路のどれを選んでも確率は3分の1だ。
全部同様に確からしい、ってね。
「じゃあこっち!」
「よし、じゃこっちにしよう。」
アヤノちゃんがさしたのは大通りに行かない方の通路だった。
迷うのもめんどくさい。
「…これは……」
「行き止まりみたいだね。」
クルリ、とさっさとさっきの場所に戻る。
そして、もう一つの大通りに通じない通路に入った。
「…あれ?」
「どうしたの?」
「ここ…アジトの近くじゃない?」
…あたりをもう一度見渡す。
頑張って見渡すが、わからない。
そもそも、ボク方向音痴だから。
勘は信じないと決めているのだ。
「あれ、違ったかな?」
「わかんないよー、聞かれても。
ボクほとんど外に出ないし、必ず迷う迷い人だから。」
「じゃあ、とりあえず、休もっか。」
「それいいと思う。よし、休もう。」
二人であっさり探索を諦めて休憩する。
ま、ボク的にはそろそろキドかカノあたりが…。
「いた!なんで二人揃って迷子になってんのさ!」
「あ、カノ。やー」
「大丈夫だよ。私お姉ちゃんだから。」
「全然大丈夫じゃないでしょ。
っていうか何そのくつろぎぶりは!?」
「え、疲れたから休憩?」
よし、あったりー♪さすがカノ!わかってるねー。
もぐもぐとカノが買ってきてくれたチョコレートを食べる。
「ん、おいし」
「あー!私も私も!」
「ダメー。これはボクの。」
カノが呆れたような顔をしてた。
「キドの誕生日パーティーの道具、買うんじゃないの?
いいの?」
「あ、うん。ばっちり。」
「完璧だよー。」
ねー、とアヤノちゃんが言うのでうなずいておいた。
実際終わってるし。
『アヤノさんはともかくユアさんも方向音痴とは…
予想外でしたね。』
「むっ。エネちゃんひどいよ」
そんな会話をしながら帰っていく。
明日…絶対キドびっくり作戦けっこー!