第1章 打ち上げ
車が走り出したところで、はたと気付く。
・・・・・・・マネコの家、知らない。
雅紀 「マネコー。」
麻衣子 「Zzzzzzzzzzz。」
雅紀 「マネコー。家どこー?」
麻衣子 「Zzzzzzzzzzz。」
ダメだ。
起きやしない。
うーん・・・・・
とりあえず、オレんちに連れて行くか。
少し寝させれば起きるかな。
それから、送ってってやればいいよね。
マンションに着いて、再びおんぶして部屋へ連れてきても、まだ起きない。
おいー、ってば(苦笑)
ソファに寝させて、タオルケットを掛けてやる。
・・・・・・めっちゃ無防備な顔で寝てんなぁ。
おでこにハラリとかかった前髪を、人差し指でかき分ける。
たんこぶ発見。
あー、店でドアにぶつかってたなー(笑)
女の子が顔に傷作っちゃダメじゃん。
閉じた瞼に長い睫毛。
うー・・・・・・・
ダメだ!
こんな寝顔見てたら襲いたくなる!!
とりあえず、シャワー浴びよっ!!!