第1章 どうしよう…?
「はぁ…ほら、行くよ」
「うぅ…」
無理やり連れて行こうとすると、
しぶしぶといった感じでついてきた。
「おはよ。またやってるんだねー」
「そうなの。セナも手伝ってよ。」
明るく話しかけてきたのは、緑川セナ。
ユアが話しかけることが可能な数少ないうちの一人だ。
その証拠に、セナを見た瞬間
顔を輝かせてセナのほうに逃げて行った。
「セナ!彩姉が無理やり引っ張っていこうとするんだよ!」
「でも、ユアも慣れないと。ね?」
「うぅ…そんなぁ」
私だってユアのことを思ってやってるのに…。
ユアをにらみつけると、びくっと揺れた。
そして、恐る恐るいった感じでこっちを見る。
「ご、ごめんなさい…」
あぁもう!
こういうところがかわいいんだよね!
そう言われたら、逆らえないって!
そんな心の気持ちとは裏腹に、
にっこりと笑ってユアにそう告げた。
「じゃあ、行こうか?」
「うぇ~…」
苦い顔したが、それでも
ユアはちゃんとついてきたのだった。