第1章 どうしよう…?
「うぅ…」
「ユア!なにやってるの。早く来なよ。」
「む、むりぃ…こんな人いっぱい……!!」
「学校だから仕方ないでしょ?
そもそも、人見知りを直す!ってユアが
ここを選んだじゃない!」
教室のドアから動けずにいる少女を見て、
声をかけていた少女はため息をつく。
まったく動こうとしない。
仕方なしに、声をかけていた少女が引きずって行った。
ぎこちなく周りを見渡しているのは黒月ユア。
この聖ウィリア学園高等部1年生だ。
この少女を引きずっているのは、赤日彩。
ユアの幼馴染である。
「いい加減なれなよ。もう1か月はたってるよ?」
「わ、わかってるけど…」
ユアは入学式から1か月間、
ずっとこんなことを繰り返しているのだった。