• テキストサイズ

言われてみれば、単純で。

第6章 言われてみれば、単純で。


ガラスポットをソファの前にあるローテーブルに運んだ。
化粧品と、鏡が出しっぱなしだったのでそれを少し端に移動させる。

カップのある場所も知っているのでそれも並べた。
ソファの上にあるシャツを隅に追いやって、いつもの場所に座る。

やっぱりこのソファはなんだか心地いい。
少し気まずい気分ではあるものの、ここに座れば少し落ち着いた。

リビングから戻ってきたキョーちゃんは珍しい服装。
少し大きめのパーカー。そんなの、持ってたんだ。

キョーちゃんの定番はブラウス。シャツ。
冬にはそれにカーディガンかジャケットを羽織る。
夏でもポロシャツ。いつも少し堅苦しい服装をしていた。
Tシャツ姿もレアなくらいだ。

だから、こんなラフな格好はすごく新鮮だった。


「こんな格好で、ごめんなさい。
シャツ、アイロン掛けてあるの、なくって」

あれだけ毎週欠かさず大量のシャツをアイロン掛けてたのに。
珍しすぎる。

「構わないよ。それより腕、大丈夫?」

「はい。もう大丈夫そうです。
丹羽先輩が居てくれてよかったです」

「キョーちゃんはしっかりしてるのにどこか抜けてるときあるよね」

「そんな事ないと思うんですけど。
丹羽先輩がそう言うなら、そうなんでしょうね」

キョーちゃんはいつものように俺の隣で床に座った。
少し大きめのパーカーから指先しか見えなくて、なんか、可愛かった。
/ 92ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp