第1章 おれのきもちはフクザツで。
キョーちゃんと俺は結構話すようになった。
って言っても俺が話しかけて彼女が面倒そうに返答するんだけど。
そんなこんなで俺は修学旅行に行ってきたので、キョーちゃんにお土産を渡した。
「キョーちゃん、これあげる」
「なんですか?」
「修学旅行のお土産」
「だから此処2-3日私の周りが静かだったんですね」
「…そうですね」
「有難う御座います」
「ご当地キーホルダーです」
「変なお土産ですね」
「そう?」
「キーホルダーとか子供っぽい」
「俺、まだ中学生だから子供です」
「私もそうですね」
「此処につけておけばかわいい」
俺はそう言って彼女の通学鞄に自分の買ったキーホルダーをつけた。
何も付いてない飾り気のない、女子っぽくない鞄が少し明るくなった。
「丹羽先輩。こんなところにつけたら少し邪魔です」
「俺みたいじゃない?」
「確かに邪魔なところが似てますね」
はは。言うね。まあいいけど。
それからしばらく経って、登校中の彼女を見かけたらあのキーホルダーが揺れていた。
気に入ってくれたかどうかは分からないけど、気に入らないわけじゃないらしい事は分かった。