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言われてみれば、単純で。

第2章 君との出会いは、偶然で。


歩いてる間にマンションの前に着いた。
彼女は向かいの建物。つまりは彼女の住むマンション。
それを指差して自分の部屋番を告げた。

「じゃあまた明日。11時以降なら大丈夫ですから」

どうやら家に来いと言うことらしい。
あれだけ避けといて家に入れるのは嫌じゃないんだな。

キョーちゃんは目の前の横断歩道を渡って向こう側の歩道へ歩いていった。
彼女はマンションのエントランスに入る前に一度だけ振り向いて少し大袈裟に手を振った。
俺が軽く手を振り返すと彼女の満足そうな笑顔。懐かしい顔だった。

彼女が無事帰宅したことを確認したし、俺も家に帰ることにした。
まあ目の前がもうマンションのエントランスなんですけど。



面倒だった明日の予定は風邪で体調が悪くなってドタキャンしよう。
俺は11時丁度にキョーちゃんの家へ向かうため
スマホの目覚ましアラームをセットして眠ることにした。


心地良いのはアルコールのせいだけではない。

ふわふわと歩く彼女の後ろ姿を思い出しながら明日は彼女になにをしてやろうかなんて考えながら、俺は眠りに落ちていった。


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