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言われてみれば、単純で。

第2章 君との出会いは、偶然で。


一人暮らしを再開したのは一ヶ月前。

実家でのうのうと独身貴族を謳歌していたのだが、そうもいかなくなったので家を出た。

資金は結構あったので、思い切ってマンションを買ってみた。
ついでに使ってみたいと思っていた家電と家具を買い漁り、新生活が始まった。

マンションを買うキッカケになったのは、弟の存在だ。

弟が嫁さんと子供を連れて実家に引っ越してきた。
別に仲が悪いわけじゃない。
だけど、話の流れで弟がずっと実家に住むということになっていたので
それなら、と家を出た。

ついこの間まで俺は一生実家に縛られるものだと思っていた。
結婚したら、したい相手なんていないけど、もし、したとしたら実家に嫁さん連れてきて、
そこで子供育てて、そこで両親の面倒見て、年を重ねて、そのままそこで死ぬと思ってた。


「兄貴がいつも我慢してたの知ってるから」
弟はそう言ったが、俺がいつ我慢をしてたのかは謎だ。

小さな頃から両親の言う通りに育ってきた。
習い事はピアノ、習字と水泳。あと、サッカー。

サッカーは水泳以外でスポーツ、好きなものをひとつ選べと言われたのでそれを選んだ。

中学時代は、何も言われなかったかもしれない。
真面目に勉強して、真面目に部活してた。


「イツキは何も言わなくてもちゃんと出来る子ね」
って言われてたっけ。

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