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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第12章 ●悪趣味の悩み



そうは言っても、自分は兵士として
生きてきた時間の方が圧倒的に長いし、
凛の前にいる自分が自分でない様に
感じることの方が多い。

それでも、凛の側に居る自分でいる方が、
心地良く感じてしまうことは確かだった。


……これはまだ、
頭を切り替えられていない証拠だな。


仕事をしている時は
“団長”の自分で居られたとしても、
これから毎日凛の身近で
仕事をすることを考えると、
いつか仕事とプライベートを
混同してしまう恐れがある。

凛を幹部に入れた時点で
既に混同しているじゃないか、
と思われることもあるかも知れないが、
それは違う。


凛に秘書と壁外調査の
アドバイザーを任せたのは、
彼女の管理能力の高さや、温厚な性格、
何に対しても真面目な姿勢が
秘書に向いていると思ったからであり、
何より、類まれなる奇抜な発想力は
団長という立場から見ると、
かなり魅力的だったからだ。

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