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タイムマシンは幸せの鍵【銀魂】

第18章 苦難の中の力


"付いてくれば分かる"

その言葉だけを頼りに総悟に付いて歩くこと数分
それまで私の隣を歩いていた総悟が歩みを止めた

沖田「さ、着きやしたぜ」

『え…?』

総悟の視線の先を見るとそこは、私が近藤さんと会う少し前、何気なく立ち寄った小物屋だった

『なんで小物屋さん?』

男の総悟が、こんな女物だらけの小物屋に用があるとは思えない

不思議に思って総悟を見ると、懐からケータイを取り出した総悟は、慣れた手つきで何やらカチカチと操作し始めた

沖田「…カマっ娘コンテストってやつを知ってやすか?」

『カマっ娘…コンテスト…?』

沖田「知らねぇか。なら、鬼神マドマーゼル西郷なら知ってんだろィ?」

『西郷さん?オカマの?』

沖田「ああ」

"鬼神マドマーゼル西郷"
本名を西郷特盛
若い頃は"白ふんの西郷"と呼ばれ、攘夷戦争初期に活躍した伝説的攘夷志士にしてかぶき町四天王の一人
元ジャンプ愛読者である私が知らないはずが無い

まあ、今は色々あって父性と母性を併せ持つ立派なオカマさんだけど。

『西郷さんがどうかしたの?』

沖田「そいつが発案したカマっ娘コンテストにかくかく云々で真選組も参加することになっちまって…と、これだ」

そこまで言った総悟は、手に持っていたケータイの液晶を私に向けた

『何?…って…え?』

液晶の中に視線を落とした私は、思わず絶句した
そんな私の反応を見た総悟がニヤリと笑って言う

沖田「どうでィ、なかなかだろィ?」

ケータイの画面に写っていたもの、それは



どこからどう見てもスタイル抜群完璧美少女にしか見えない、女装した総悟の姿だった
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