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タイムマシンは幸せの鍵【銀魂】

第18章 苦難の中の力


沖田「こんな所で会うなんざ奇遇だねィ」

『そうだね…私も総悟に話があったからちょうど良かったよ』

それだけ言うと話の内容を察したのか、私を射抜くようにスッと目を細める総悟
話の流れがわからない近藤さんだけが私達を交互に見ながらキョトンとしていた

近藤「ん?なんだ、2人ともこの後何か約束でもあったのか?」

『いえ、約束はしてなかったんですけど…総悟、このあと少し時間…ある?』

沖田「少しも何も今日は滅多にねぇ休みだ。一日中暇してまさァ。てなわけで近藤さん、この後ちょっくら別行動にしちまっても大丈夫ですかィ?」

近藤「ああ、俺は別に構わんぞ!」

『ありがとうございます!』

快く承諾してくれた近藤さんに頭を下げる
すると、突然総悟に腕を掴まれ、力強く引き寄せられた

『!?』

沖田「そうと決まりゃ話ははえーや」

『え?』

沖田「今日1日、俺の休みに付き合ってくれるってんでしょ?」

『な…誰もそんなこと…』

沖田「ほら、モタモタしてねぇで行きますぜ」

グイッと私の腕を引いて総悟が歩き出す

『え!待って!』

ふぬぉおぉぉ!
私も体鍛えてたけどやっぱり男には敵わない

『ちょ…っ総悟待っ…』

沖田「まあまあ」

『何がまあまあなの!ねぇってば!ちょっ…近藤さァァァん!アンタ真選組局長でしょ!目の前で誘拐事件が勃発してんだよ!助けてェェェ!』

慌てて後ろを見やり、近藤さんに助けを乞う…が

近藤「ハッハッハっ!なんだ2人とも仲が良いんだな!総悟、折角の休みだ!楽しんで来い!」

沖田「あいよー」

『違う!おいゴリラこれ仲良し違う!よく見て!被害者の言葉に真摯に耳を傾けてェェェ!』

私の悲痛の叫びも虚しくどんどん遠ざかるゴリラさん

『あぁ…私の希望が…ゴリラに頼んだ私が馬鹿だった…』

沖田「ああ見えてゴリラってのは知能が高い筈なんですけどねィ」

遂には見えなくなってしまった
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