第2章 クールに行こう
「んー、捕らわれた吸血鬼を助けてほしい、ですか。どう思います、ご主人」
「どうもこうも、まず信憑性あんのかソレ」
アジトのパソコンを開き、キドとセトが眺める中エネ(ケータイの電源を切ってて忘れてた)と話しながら情報収集をする。俺の発言にエネはでも、と口を開いた。
「マリーさんがいるなら、吸血鬼さんもいるんじゃないでしょうか」
「あぁ、そういえばマリーはメデューサの末裔だったな。…お、あったぞ」
画面に出た吸血鬼がいる組織の情報を見せる。それを見たキドは、腕を組んで何やら考え始めた。情報が本物とは限らないから指示を考えてるんだろう。することが無くなった俺は、ふと気になったことをセトに聞いてみる。
「セト、ちょっと質問してもいいか?」
「はいっす。どうしたんすか?」
「なんでこんな怪しい任務にこの少人数で行くんだ?みんなで行った方が安全だろ」
「あぁ、怪しいからこその少人数なんすよ。このメンバーだったら罠だった時に対処ができますし、捕まってもカノが居ますから」
なるほど、確かにこのメンバーだったら罠でも対処できる。俺が解決策を「見通し」てキドが「隠せ」ば逃げられる。戦闘になってもセトが相手の考えを「盗め」ば何とかなるだろう。捕まったとしても、このアジトにはカノが居るから、残りのメンバーに指示を出して助けてくれる。やはりキドはリーダー(あ、団長だったな)の素質があるようだ。
「…うん、これで行こう。作戦を言うからよく聞け。シンタローとエネはそのまま情報収集。セトは俺と偵察に行くぞ」
「あぁ」
「はいっす!」
「任せてくださいっ」
「よし、じゃあクールに行こう」