第39章 キセキの崩壊
彼らの話に緑間は黙っていはいたがイラついていたようで、赤司は彼に「ささいな余興だ。真太郎もそうイラつくな」と言って彼をなだめた…ようだった
黄瀬
「そういえば黒子っちは?」
青峰
「着替え終わって先外出たんだろ」
紫原
「いたってどーせ賭け参加できないじゃん。どーでもいいっしょ」
その頃黒子は外で荻原への着信をしようかと悩んでいるようだったが、彼は中止を選んで携帯を閉じた
荻原はその頃黒子との約束を守るために全中へのコマを1つ進めた
全中予選2回戦、帝光は点を誰が1番多く取れるかというゲームをしながらバスケをしており、相手の心までもを叩き潰していた
その帰り道、黒子が黙り込んでいたため紫原が「黒ちんどーかしたー?」と話しかけると、彼はなんであんなことをしなのかと問い掛けた
黄瀬
「何言ってんスか黒子っちー遊びっスよ遊び!つまんない試合をちょっとだけピリッとさせるスパイス的な?」
黒子
「でも…あんなやり方は、相手にも失礼だと思います…!」
青峰
「なんでだよ逆じゃねーの?テツだろ手ぇ抜くのはよくないみてーに昔言ったの。だからザコ相手にも少しはやる気だすための遊びじゃねーか」
その発言に黒子が驚いて立ち止まった事に気づかない青峰は緑間に同意を求めたが、彼は「参加した覚えはない」と言っていたのに青峰は「勝ったんだしいーじゃねーか」等と言っていた
会場から出ると明るい声が、「おぉー人がいっぱいだ…!こんなトコで今日やんの!?」と第2体育館を見ながら言っており、それに「違うよ、こっちは第2体育館。俺達は向こう」としっかり突っ込んでいる人がいた
それに明るい声の持ち主は「へー…って、あっちもでかい!!」とビックリしており、メガネをかけた主将らしき人物が「こっちは今日中学の予選やってるみたいだな…」と対戦校の名前を見て、声を漏らした
木吉
「(帝光…!!!)」
伊月
「(中学最強…生で見るのは初めてだ…)」
小金井
「てゆーか俺らよりカンロクあるよ!?中学生じゃないの!?」
相田
「…」
日向
「…行くぞ!」
すれ違った彼らは誠凛の選手達で、帝光の列の最後尾に居た水色の髪の彼を日向はそっと視線に入れ彼らは体育館へ歩き出した