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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第39章 キセキの崩壊




その後、赤司は4-5で紫原に勝利をした。その事に紫原はイラついたのかスクイズを蹴ってから「じゃー俺あがんね~おつかれ~」と去ろうとした

だが彼を桃井が呼ぶと「だから~明日からもちゃんと来ればいいんでしょ練習~」と返事をしたが赤司は「いや…その話はもういい」と先ほどとは真反対なことを言った



赤司
「好きにするといい。試合に勝ちさえすればな」


紫原
「!?」


緑間
「何を言ってるのだよ赤司!!それではさっきと言ってることが…」


赤司
「緑間・黄瀬についても同様だ。試合で勝てばそれ以外不問にする」


「!?」


赤司
「今の1対1でわかったんだよ。僕達のレベルではもはやムリに足並みを揃えようとする方がムダだ。むしろ合わせない方が効率がいい」


「そんな…それじゃもうチームプレイをするなって言ってるようにしか…」


赤司
「その通りだ。勝つためには選手が最大の力を発揮できる形を目指すのが当然だ
「キセキの世代」にとってチームプレイは邪魔なものでしかない。そう言ったんだ」



彼の判断に誰も反論するものはおらず、その日はその場で収まった

それから数十分後、黒子は落胆した様子で1軍体育館へと戻ってきた
中を開けると赤司がおり、「遅かったな…もうみんな着替えている。早く体を拭け、風邪をひくぞ」と彼にタオルを投げ渡した



赤司
「…その顔はどうやら、だめだったようだね」


黒子
「…はい」


赤司
「…そうか。ならばしょうがないな、青峰のことはもう諦めろ」


黒子
「…え?そんなっ…だってあの時僕を送り出してくれたのは赤司くんじゃ…」


赤司
「そうだ…あれが最後のチャンスだった。1度ヒビの入った皿はどうやっても元に戻ることはない。それでも修復すれば使えて、必要ならばその努力もするが…その必要はもうない
今のままでも十分使える。ごくろうだったね」


黒子
「赤司…くん?」


その頃部室で黄瀬が赤司が別人のようだったことを問いかけると、緑間は答えはしなかったが「あの雰囲気は今まで何度か見てきた。アイツそのものだ」と思い出していた



黒子
「何を言っているんですか…いえ、キミは、誰…ですか?」


赤司
「僕は赤司征十郎に決まっているだろう。テツヤ」



そう言った彼の右目は、今までとは色が変わっていた







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