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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第39章 キセキの崩壊




それからまた後日の練習中、青峰の声が体育館内に響いた。彼は例の7番だった子が毎回抜かれる事に、いい加減頭にきたのだろう



青峰
「だから毎回毎回あっさり抜かれてんじゃねぇよ!止められなくても何かしねーとヘルプもへったくれもねーだろーが!!」


黄瀬
「青峰っち!」


「やってるよ…!青峰くんがすごすぎるんだって…!君を止められる奴なんていっこないよ…ハハッ」



そう言われた青峰は目を見開いてから歯を食いしばり、そして目線を下に向けてから「くそがっ!やってられっか!」と言って体育館を飛び出した


桃井
「青峰くん!」


真田
「待て青峰!全員練習を止めるな!次のツーメンから続けていろ!」


緑間
「…」


黒子
「青峰くん…」


赤司
「黒子…」



そして出て行った青峰はスクールバッグを持って河原にやってきていた
彼は溜め息を吐いてから「ったく」と声にだし、自分の行為をどこか後悔しているようだった



青峰
「(思わずとびだすなんて、やっちまったな…前にしばらくサボった前科もあるからな…相当きつい罰か…下手したら降格もあつかもしんねえなー…まあそれでも、しゃーねえか…)」


真田
「青峰」


青峰
「コー…監督」



青峰は真田が来た事に驚いて目を見開いたがゆっくりと目線を下に向けた
そんな真田はまた白金の言葉を思い出し「フォローとは甘やかすことではない。監督として…青峰のしたことを不問にするわけにはいかない」と考えていた

「だが今の青峰に練習を強要してもし最悪部をやめると言いだしたら」と考えながら理事長に言われた言葉を思い出して真田は苦しみながら「お前がいやならば…練習には、もう、来なくてもいい…」と言った

その発言に青峰は放心状態になり辛そうな表情をしていたが、真田はそれを見ないようにとその場を去っていった

まるで空気を読んだかのように、そこに雨が降ってきた







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