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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第35章 完全無欠の模倣





彼らがこの作戦を立てたのは先程のT.O時、黒子が黄瀬のクセを説明し始めた時のことである



黒子
「黄瀬くんには2つのクセがあります。1つ目は、とっさの時1番得意な青峰くんの模倣をする傾向が極めて高いこと。もう1つは、たとえばジャンケンで同じ手を続けるタイプと毎回同じ手を変えるタイプがいますが、黄瀬くんは後者です
彼のプレイにはそれと似たクセがある。同じ模倣を続けて出すことを無意識にさけることです」


降旗
「…!」


黒子
「情報が足りないのでまだ断言できませんが…その2つのクセからプレイを誘導できるかもしれません。まず僕が彼の「とっさの時」を作って青峰くんの模倣を引き出します
同時に中に侵入したことで長距離特化の緑間くんの模倣もなくなります

そして火神くんがすかさずヘルプにくれば赤司くんの模倣でかわすはずです。より確実に決めるためにジャンプシュートではなく、まず間違いなく抜いてゴール下までさらに侵入します

その位置から残る模倣の中で攻撃力最大の技は、紫原くんの破壊の鉄槌しかありません」



黄瀬確かに彼の考えた通りに来ており、紫原の模倣をしながらおかしいことに気がついた。そして色々考えていると、彼の近くから鷲の鉤爪で彼のボールを狙っていた

そして彼の持っていたボールを弾き飛ばした



黄瀬
「(まだだ!まだボールは生きている!!けどもしとっても体勢は完全に崩れてる。そこから撃てるシュートはない。ならパスか!?)」



そう思いながら黄瀬は夏の桐皇戦で青峰にパスを止められた事を思い出していた。そのため彼は「最後はエースが決めるんだ!ここで仲間に頼ってちゃ…」と考えていた

だが彼の脳内で帝光時代の黒子の言葉、桐皇戦の後の笠松言葉、帝光の時の名前の言った言葉を思い出して「…違う!!頼っちゃいけない仲間なんているもんか!エースの仕事は勝たせることだ!!」と木吉が取ろうとしていたボールをとり笠松にパスを出した

笠松へのパスを見た誠凛は動揺しつつ、やはり海常対桐皇戦での事を思い出していた。それは青峰も同じで、動揺はしてはいないものの真面目な顔で彼を見ていた

そんなボールを受け取った笠松は「ったく…まいるぜ」と思いながら仲間の声援を聞い、「ここで決めなきゃ、男じゃねぇ!!」とシュートを決めた







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