第35章 完全無欠の模倣
赤司の言うことが既に理解している相田はT.Oをとった
紫原
「ありゃ…またT.O~?」
氷室
「確実にとれる最後のチャンスだ、当然だろう。残り39秒…この先T.Oをとれる保証はない。ここでチームの意志・戦略を決定しなければならない。だが…はたしてあの黄瀬を止める手段があるのか?
どちらにせよ誠凛は詰み寸前だ。一刻の猶予もないぞ」
葉山
「誠凛は次の攻撃中に黒子が黄瀬のプレイを見切らなきゃ負け?やべーじゃん」
根武谷
「…つーか無理だろ。誠凛の攻撃つったってその間の黄瀬のプレイはせいぜい1回か2回じゃねーの?」
葉山
「なんだーじゃ誠凛も負けかー」
実渕
「まだ決まってないでしょ、アンタももう少し考えて生きなさいよ」
赤司
「そうだね、だが僕が今言ったこともあくまで推測と可能性だ。もしかしたらテツヤならそれを裏切ってくれるかもしれないね」
赤司の視線の先にいる黒子は「かなり掴めてきました。黄瀬くんのプレイの傾向は」と言った。その事に河原は「マジかよ!?じゃあ上手くいけば…」と歓喜の声を上げたが黒子が「ただしまだ不完全です」と言った
そして「次のプレイを絞りこむにはもっとよく黄瀬くんを見なければ…だから…お願いがあります」と話を始めた
福田
「…え?そんな…」
伊月
「それは…なかなかしんどいな」
相田
「けど、確かにもうそれしてはないわね…」
木吉
「いやあここまでよくやったよ。最後まで楽しんでこーぜ」
黒子
「…火神くん」
火神
「気にすんな、お前のせいじゃねぇよ」
T.Oが終了しコートへ出てきた誠凛の様子を見た桃井は「すごい気迫…!覚悟は決まったっ…てこと?」と言っており、その横にいる青峰はコートにいる黒子のことを見ていた
ボールは先程のことによって誠凛ボールからスタートされ、伊月にボールを渡されてからいきなりラン&ガンをし始めた