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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第35章 完全無欠の模倣




T.Oを終え、黄瀬は先ほどの火神のファールによって得たフリースローを2本とも決めた。よって点差は5点と十分すぎるほどに海常は追いついてきていた

再開された試合は誠凛ボールから始まり、火神は先程日向から指示された黒子が黄瀬のプレイを観察できるように少しでも粘れとの事を思い出しながらスクリーンを使って外へと出てパスを受け取った



氷室
「(ただのカットでボールをもらっても天帝の眼で奪われる可能性がある。確実にトリプルスレットをとれる距離から勝負か…!)」


「だが黄瀬の立て直しも早い!!」


火神
「(天帝の眼がある以上小細工は通用しねぇ、最高速フルドライブ!!いっ…けぇー!!)」



咄嗟を突かれた黄瀬は青峰の模倣をして火神に反応したが、火神はそれを見てから急停止してシュートを撃とうとしたものの紫原の模倣をした黄瀬にブロックされてしまった

こぼれたボールを拾おうとして走ると火神はバランスを崩してボールを膝で蹴ってしまった。そのままボールが出ると海常ボールになってしまうと考えていると日向が跳んで空中のボールを投げ、森山の膝にぬつけて外に出させた

すると日向がそのままベンチに突っ込んでしまい、口元を少々きってしまったらしく血が出ていた



黒子
「血が…!」


日向
「…あ?おおっ、口をちょっと切っただけだ気にすんな。それよりお前は自分のやるべきことをやれ、信じてんだからよ」


黒子
「…はい!」


日向
「おめーらも応援頼むぜ!うつむいてても勝機はこねーぞ!」


河原
「はっはい」



日向の指示に声を出し始めた誠凛の必死な姿を見た観客達は何を感じたのか観客の声援は両チームに向けられるようになっていた

そしてそれにこらえるように誠凛は黄瀬を止められないながらも驚異的な粘りを見せた
…だが、残り約40秒のところで海常はついに逆転し、赤司はその様子を見て「ここでテツヤが答えを出さなければ、誠凛の負けだ」と言った







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