第20章 霧崎第一高校
笠松
「7番を下げた?」
黄瀬
「ラフプレーの集中放火を浴びてたッスっからね」
笠松
「致命的に潰される前に。ってことだろうな」
黄瀬
「もしかしたら誠凛、これで、折れちゃうんじゃ…」
笠松
「いや、だからこそ折れない。かもしれねぇぜ」
始まった試合で黒子はパスの相手を日向へと回していた
何回も日向はシュートを打ってみるが、どのシュートも入ることなくリングへと当たってしまっていた
若松
「しっかし入んねーな今日の4番は、一番欲しい時に不調とはよ。どう思う桜井?」
桜井
「…いつもより肩に力が入っていますね。入れ込みすぎと言うか…
秀徳の緑間くんのような天才は別として…前作なタッチが必要な3Pシュートは基本水ものです。どんなにいいシューターでも入らない時はとことん入らないこともあります」
若松
「だからそれじゃマズいんじゃ…」
桜井
「ただし…逆に入り出すととまらない。特に彼はそーゆータイプです」
桜井が見つめる先には焦りの表情を見せる日向が居り、ただただ彼は日向をじっと見つめていた
ベンチでは木吉が相田へと話しかけており、前半で言った恨むぜ。に対しての謝罪を述べていた
相田
「…ううん。気持ちはわかってるから……それにあれだけ乱暴なチーム相手にみんなのダメージが少ないのは鉄平が守ってくれたおかげよ
あとは日向くん達が、なんとかしてくれるわ」
古橋
「…む(コイツ…表情が変わった…!?)」
日向
「(今まで俺は花宮を倒すことで頭が一杯だった…けど、そうじゃねぇよな…俺達の約束は
それに約束の前にもう1つ…去年から言いそびれてたこともあるしな)」
その突如日向は走りだし、追いかけようとした古橋を水戸部がスクリーンで止めた
待っていたかのように黒子が日向へとパスを出し、受けとった彼は3Pラインの淵に立った
日向
「(けどマジで言いづれーなー今さら…「ありがとう」なんて…そーいやそもそもハイタッチだって……あれ?てゆーか1度もちゃんとしたことねんじゃね?
やっぱまずそれからだな、うん。この試合勝ったら…すっか)」
そう思いながら日向はボールを放った。そのボールを見た桜井は外れるなんてあり得ないと言っており、リングにかすらず綺麗に入った