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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第20章 霧崎第一高校





相田
「何考えてんのバカタレ!!」


火神
「いっっ」



誠凛のタイムアウトのためベンチへと戻ると、火神は監督からの鉄拳をもらっていた



相田
「あんたが退場したら勝てるもんも勝てなくなるでしょーが!!
だいたい向こうは審判に見えないようにやってんのよ!!」


小金井
「(結局殴られた…)」


相田
「やんならコッチもバレないようにやんなさい!」


伊月
「(えっっ!?そーゆーコト!?)」



監督である相田の意見に疑問を持ちつつも何も言い返さない伊月は心の中でそうツッコミを入れていた

横では日向が相手からのラフプレーによりついた傷の部分を痛そうにしており、冷やすものを欲しいと頼んでいた

その様子を見た木吉はただ黙り、火神へと話しかけた



木吉
「火神、OFはこの先外から攻めてくれ」


火神
「え?」


木吉
「DFもリバウンドはやらなくていい
中は俺だけでいい。4人は外を頼む」



彼からの言葉にスタメン4人を中心にベンチにいた誠凛メンバー全員が驚いていた

中でも一番動揺を見せたのは相田と日向だった



日向
「何言ってんだ木吉!!中が特にラフプレーがひどいんだろ!!
そんなことしたらお前が集中的に痛めつけられるだけじゃねーか」


相田
「ちょっ…ただでさえアンタヒザ痛めてんのよ!?ダメよ!むしろもう交代して…」


木吉
「ダメだやる。悪いなリコ
このために戻ってきたんだ。ここで代えたら、恨むぜ一生」


相田
「……っ」



木吉の言葉に怯んでしまった相田は何も言い返すことができず、そのまま代えずに彼をコートへ送り出した

再開した試合の中1人外4人という状況に観客も、相手チームも驚いていた



黄瀬
「中は7番だけ!?」


森山
「他はみんな外に出てしまったぞ!?」



そして木吉に言われた通り外からシュート、つまり3Pシュートを撃った火神だったが、やはり慣れてないのかリバウンド勝負へとなってしまった

木吉は霧崎第一からのラフプレーを受けながらもしっかりとリバウンドを取りシュートを入れた

その後も彼はずっと1人でゴール下を守っていた










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