第20章 霧崎第一高校
黄瀬
「何やってんスか審判は!ザルっすか!」
笠松
「見えねーようにやってんだよある意味大したスキルだよ」
早川
「んなスキ(ル)より100倍普通の練習し(ろ)ってんだ!」
黄瀬
「そうッスよ!何言ってるか分かんないけど!」
笠松
「うちならともかく、誠凛みたいにギリギリの人数でやってるチームにキツいぞこれは」
森山
「いずれにせよ、見ていて気持ちのいい試合ではないな」
名前
『そう…ですね…』
海常がそんな会話をしている中、リバウンドの際に再び原が火神の足を踏もうとしたが、それを何度も同じ手をくうかよ!と言いながら彼は避けた
それを見た原はじゃあ真面目にスクリーンアウトしよ っと。と言って火神の腹にエルボーを決め、よって火神は反応できずに点を入れられてしまった
その行為で頭に来たのか、火神は原のこと殴ろうと拳に力を込めた。それを見た先輩もベンチも火神やめろー!!と、焦っていた
そんな彼を止めようと黒子は火神の足首を掴んで前へとぶっ倒した
火神
「いってえな黒子ォ!!」
黒子
「何するつもりだったんですか?」
火神
「何って…」
黒子
「カッとなって全部台無しにする気ですか、ムカついてるのは僕も同じです
けど、僕達が先輩達のためにできることは殴ることじゃない。バスケで彼らに勝つことです」
火神
「…ああ、そうだな。悪い…すんません…一発殴って下さい!!」
伊月
「え!?」
火神
「だって俺、危うく…」
日向
「いいよ別に!!」
カッとなった火神の頭を冷やすためなのか誠凛高校がタイムアウトをとり、それが場内に響き渡った
そんな中名前は火神を見ながら溜めていた息を吐き出して、何処から来る何かから逃げるように胸元をギュッと握っていた