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あーるじゅうはち

第30章 二年の恋と真実


【時は戻りー・・・】

優菜 「やだ・・・・・・・なんで・・・・」

優菜は両手で口元を覆い隠して、『嘘・・・そんな、だって、今までそんなー・・・だって、嘘、こんなことって』と繰り返している。

みゆき 「ーーー優菜?」

優菜 「あ・・・・ごめ・・・・・・」

とまだ混乱しているようで、ハッと何かに気が付くと
優菜は長いポニーテールを揺らしていった。

優菜 「ねえ!?この人に・・・・会いたい!あたし・・・・・もう一回、この人に会いたい!」

真剣なまなざしに、私はウン、と言わざるを得なかった。


こんな時、思い出す。
小学生の頃、悠斗に想いを寄せていた(今もだが)桃香に協力を要請されたとき、半ばムリヤリ言わされたこと。

でも、今回は、会わせたいって。

ムカつくし小癪なマネした優菜に、
でも、素直でずっと2年も思い続けたこの子に、
誠と会わせたい、って。


思うんだ。


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