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あーるじゅうはち

第28章 DTS製薬





ルイ 「それが何」

短く吐き捨て、とっとと戻りたいという雰囲気すら感じさせる極寒の瞳。

息を吐くたびに出る白い息。

それを煩わしそうに眉を寄せ、メガネを取り、ポケットから常に常備しているのかハンカチで曇りをふき取る。

私は、すぅ、と息を吸い込み、
言う。

みゆき  「特効薬とかないの?」

ルイは一瞬嫌そうに顔を向けたが、すぐにその『意味』に気が付き、メガネを道端に落とすという彼らしくない行動に出た。

メガネが、嫌に遅く、落ちる。


カ・・・・ラン・・・・。


と。
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