• テキストサイズ

あーるじゅうはち

第28章 DTS製薬



ルイ 「・・・・・・・な、に?」

メガネを拾おうともせずに、私を見る。

みゆき  「だから、貴方の父、市原 元気が作るDTSサプリの特効薬はないのかと、聞いたのよ」

ハッキリと弦が伸びるような声で、ルイに伝える。
私のスッキリと肩の荷が下りたような顔とは違い、ルイはまるで、キツネに化かされたような顔をしている。
『意味』、つまり、私が『ソレ』-・・・DTS製薬のサプリを服用している・・・という事。
顔面蒼白と言う言葉がまさに正しいくらいに彼は動揺していた。

ルイ 「・・・・・・・D、T、S・・・・・・。」

一語一語かみしめるように言うルイ。

みゆき  「・・・。」

ルイは震える手で滑り落ちたメガネをとり、

ルイ 「悪いけど、知らないな。」

とはっきり、どこか苦虫を潰すように言い切った。
/ 220ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp