過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第64章 劇物
「モブリットに鎮痛剤を打ってもらったナナシが眠くなって
少し寒いと言うので、モブリットが毛布を取りに行っている間
俺が毛布代わりに・・・」
「・・・・・エルヴィン、やっぱミケを殴っても良いか?」
「・・・・あぁ、そうだね。今私もそう思っていたところだよ」
その言い分に拳を鳴らしながら殺気立ったエルヴィンと
リヴァイはミケににじり寄る。
ミケは慌てて弁明した。
「ナナシが俺の手があったかいから、
毛布が来るまでいてくれと言ったんだ!」
「そんな与太話信じると思ってんのか?あぁ?」
「本当だ!ナナシの身体はかなり冷たかった。
だから純粋に人肌で温めようと・・・っ!」
「純粋に温めていた癖に股間の物が大きくなっているぞ、ミケ」
股間を指さされたミケは「生理現象だ」と言い訳をしたが、
それで納得する二人では無かった。
ギラギラと殺気に満ちた瞳を向けながらエルヴィンは告げる。