過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第64章 劇物
「待て!落ち着けリヴァイ!俺は何もしていない」
「犯罪者は大抵そう言うんだよ、クソがっ!!
てめぇが何もせずただ寝ているだけな訳ねぇだろうっ!!」
色々前科があるミケを信用出来ないリヴァイがミケを殴ろうとした所で、
追い付いたエルヴィンがリヴァイを羽交い締めにして止めた。
「離せ、エルヴィン!もう我慢ならねぇ!
てめぇらはナナシのケツや乳を揉みまくってんだろっ!?
俺なんかまだそんな事も出来てねぇんだ!ふざけんな!」
「落ち着け!おまえはストレスが溜まり過ぎているんだ。
少し娼館に行って抜いてこい」
「あぁ?ストレスが溜まってんのはてめぇのせいだろうが、
エルヴィン!てめぇこそナナシにセクハラしてないで娼館に
行って来い!」
物凄く暴れるリヴァイをエルヴィンとミケで抑え込み、
眠っているナナシの邪魔をしないように部屋を出た三人は
隣室で話し合いを行うことにした。
少しするとリヴァイが冷静さを取り戻したので、
エルヴィンは何故ミケがナナシの部屋にいたのか尋ねる。
正直、自分達を出し抜いてばかりのミケを
殴ろうとしたリヴァイの気持ちは理解していたが、
暴力に訴えるのは良くないという事で止めたのだ。