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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第47章 『絶世の美女』と嫉妬







グルグル考えて行き着いた疑問に、
エルヴィンはギリギリと奥歯を噛み締める。


こんな無防備な生贄を前に、
我慢出来る男が存在するのかっ!?

いや、存在するはずが無い!

絶対ナナシが寝ている隙に何らかの悪戯をしたはずだ!

では何をした?



そろそろと腕を回し、ナナシの下腹部に手を這わせる。
ナナシに男の証であるアレがあるのか、
ずっと気になっていた。

以前、確かめようとそこに触れたことがあるが、
あるかのか無いのかはっきりしなかったのだ。


撫でるように股間に触れたが、服の上からでは
その存在が確認出来ない。

やはり直接触れるしかないだろう、と、
ジッパーに手を掛ける。

前はここで阻止されたが、今日こそは!という思いで
慎重にジッパーを引き下ろしたが、刹那手を思いっきり叩かれ
失敗に終わった。


「おい、何をしていた?」


地を這うような声でナナシに問われ、
エルヴィンは冷や汗を掻きながら必死に誤魔化す。


「・・・抱き寄せようとしていたら、
指がそこに引っ掛かってしまったようだ」

「ジッパーに指が引っ掛かると抜かすか?」

「・・・・・・・・・・痛いよ、ナナシ」


任務失敗に終わった手の甲をナナシが思いっきり抓っているので、
エルヴィンは思わず痛みを訴えた。








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