過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第47章 『絶世の美女』と嫉妬
「うっわー、何ですか!?この道具の量」
「凄い・・・ファンデーションだけでも、
こんなに種類が・・・」
「しかもキラキラしている」
「そのラメ入りファンデーションを使うのはどうだろうか?
その色味ならハンジにピッタリだと思う。
顔だけでなくボディにも塗れば、顔が浮き出ることもあるまい」
賛成!!とナナバ達が挙手すると、
ハンジのメイクを全部落としにかかった。
最初からやり直しだが、ナナシが持っている化粧品を
試したいという思いの方が強いらしく、文句も出て来ない。
寝ていたハンジを叩き起こし、
三人に背中を押されたナナシはハンジにメイクを施していった。
ファンデーションは厚くなり過ぎないように塗り、
目元もきつすぎないようにする。
かと言って、抑え過ぎると地味になってしまうので、
絶妙な加減が必要だ。
――数十分後、『美人』から『絶世の美女』に
ジョブチェンジしたハンジが出来上がった。