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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第47章 『絶世の美女』と嫉妬






「丁度良かった、ナナシ。ハンジのドレスどれが良いと思う?
今三人で話し合ってたんだけど、なかなか決まらなくてさ」


何故男の自分に尋ねるんだ。
リヴァイやミケもさっきまでここに居たのだから
彼らに意見を求めれば良いのに・・・と思っていると、
ナナシの考えを察したナナバは微苦笑しながら言った。


「あー・・・リヴァイとミケに聞いても無駄なんだよ。
お洒落とかに疎い人種だからね、彼らは。
ハンジから『ナナシがお洒落にうるさい』って聞いたから
参考にしたいと思ってね」


確かにエルヴィンに提出した書類に
悪戯心でそういう指摘をした事はあったが、
まさかここでその話を持ち出されるとは思わなかった。




部屋を見渡せば色取り取りのドレスが壁に掛けられており、
「よくこんなにドレスを用意出来たな」と零すと二ファが
「全部レンタルなんです」と説明してくれる。


貧乏兵団にドレスを買う余裕などあるはずないか、と
納得して、ナナシはハンジに似合いそうな真紅のドレスを選んだ。


胸元が大胆に開いたドレスなので、
肩に掛けるショールとアクセサリー、靴をチョイスすると
女性陣から感嘆の声が上がる。




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