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〜Mint Candy Story〜

第33章 -冬シチュ三部作①-(青峰/宮地/木吉)


「青峰…おまえなぁ…」


さすがの諏佐さんも呆れ顔。


「大ちゃん、勝手すぎ!
すみれもなんで、こんなのと
付き合ってあげてるのかなぁ?
大ちゃんにすみれはもったいないよ。」


呆れ顔を通り越し、
さつきは呆れた気持ちを
思いっきり口に出していた。


「あん⁈うっせー‼︎
さつきには関係ねーだろ⁈」


「きゃ…ちょっ…大輝⁈」


突然大輝が肩に腕を回して、
わたしを引き寄せてきた。


「は…恥ずかしいってば…」


近くを通る他の人たちからの
好奇の視線が痛い。


「いいじゃねーか。
すみれはオレんだし。」


「もう‼︎そんなこと言ってると、
すみれに愛想尽かされるからね?
すみれ、他の人に持ってかれちゃうよ?
諏佐さんとか!」


え⁈


「は⁈オレ⁈
まぁ、青峰よりは勉強できるし、
檜原もオレにしといたほうが、
将来的にはお得かもしんねーな♪」


「えっ⁈」


わたしは諏佐さんの意外なことばに
思わず赤くなってしまう。


「…⁈」


赤くなっていたその瞬間を、
大輝が見逃さなかったことに、
わたしはまったく気付いていなかった。


「ははっ。じゃ、オレ行くな。」


「諏佐さん!
ありがとうございました!」


諏佐さんが行ってしまうと、
肩を組んでいた大輝が、
わたしから離れて口を開いた。


「すみれ…おまえ…」


「ん?どうしたの?」


「何、あいつのことばに
喜んでんだよ⁈」


「えっ⁈喜んでなんか…」


「さっき顔赤くしてたじゃねーかよ⁈」


「なっ⁈そ、それは…」


「大ちゃん…ちょっと…!」


声を荒げる大輝に、
さつきが間に入って止めようとする。


「勉強できるのが、
そんなにいいのかよ⁈」


「そんなこと言ってないでしょ?
それに諏佐さんは
課題教えてくれただけだよ?」


「は…っ‼︎どうだか…。
色目使って勉強教えてもらって
何すんだか。」


むっ…!
い、色目って…。


「大輝はお弁当食べてただけじゃん‼︎
何急にわけわからないこと言ってるの⁈
課題もちゃんとやらないで…
もう知らない‼︎大輝のバカ‼︎」


「あぁ、そうかよ!
オレだっておまえみたいなの、
もう知んねーよ‼︎」


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