第20章 -年上-(黄瀬涼太)**★
途中から感じていた違和感…
しずかっちは
オレの向こうに他の誰かを見ていた。
「…っ⁈ゴメ…っっっ」
しずかっちは
オレから離れようとしたが、
オレはしずかっちを離さなかった。
「オレ…しずかっちが好きっス‼︎」
…チュ。
オレはそのままキスをした。
「涼…っ⁈」
「オレ…本気っス‼︎」
オレはしずかっちに
オレを見てもらえるように…
さらに激しくキスをした。
「…っ⁈…っ…んん…っ…
涼……ちゃ……っ…
……ゴメンなさいっ‼︎」
しずかっちはオレから離れ、
マンションの中へ
入って行ってしまった。
しずかっちは泣いていた。
初めて会ったあの時のように…
それ以来、
しずかっちからメールがこなくなった。