第16章 -保健室-(青峰/宮地/赤司)
「オレ…さっき…お前にキスした。」
そう言って、宮地先輩は、
わたしを突然抱き締めた。
「宮地先輩っ⁈」
「わりぃ…すみれがイヤだったら…
すぐ放す…。」
「え…⁇」
「オレ…お前のこと…」
わたしはジッと宮地先輩を見た。
「夢じゃないなら…嬉しいです。
わたし…宮地先輩が好きです。」
わたしは抑えきれない想いを、
宮地先輩に伝えた。
「すみれっ‼︎ほんとか⁈」
「夢じゃないですよ。」
宮地先輩が可愛くて、
思わず笑ってしまった。
「つか、先に言うなよ…」
宮地先輩は深呼吸をしてから、
わたしのほうを見た。
「オレも…好きだ。
オレと付き合ってくれるか?」
「はい。」
わたしはニッコリして、
宮地先輩に抱きついた。
高尾くんが言ってた、
宮地先輩の好きな人というのは、
わたしだったらしい。
なんだかボールに
当たり損な気がするけど、
そのおかげで、
わたしは宮地先輩と
両想いだったことがわかった。
わたしがボールに当たった理由…
帰りに宮地先輩に話そうかな。
これからもっとたくさん…
いろんな話をしようね。
---End---