• テキストサイズ

〜Mint Candy Story〜

第16章 -保健室-(青峰/宮地/赤司)


「コレで全部か?」

宮地先輩は、
わたしのバッグと制服を
持ってきてくれた。

「はい。ありがとうございます。」

わたしはベッドから出て、
バッグと制服を受け取ったが、
宮地先輩はそのまま動かなかった。

「あの…?宮地先輩…?」

「ぁん⁈」

「き…着替えたいので…」

「え…⁈あ…わりぃ…。」

宮地先輩は慌てて
カーテンの外に出た。

「へんたーい(笑)
まさか、着替え見たかったとか?」

そんなことは絶対あり得ないけど、
その場の空気を和ませたくて、
わたしはわざとふざけて言った。

「バ…っ⁈誰がヘンタイだって⁈
埋めんぞ‼︎」

「ごめんなさーい。」

宮地先輩とのこんなやり取りも
わたしは大好きだった。

「そぉいや、夢ってどんな夢だよ?」

「えっ⁈それは…その…」

ブラウスのボタンを
閉めていた手が止まってしまった。

「オレが出てきたんだろ?
出演者には知る権利があるだろーが。」

な…なんか…
メチャクチャな理由ですけど…。

「あの…夢ですよ?夢ですけどね?」

わたしは念を押すように言った。

「おう。」

「宮地先輩にキスされ…」

シャッ…‼︎

「はぁ?ちょ…夢だぞ!夢っ‼︎」

「きゃあっ‼︎」

わたしが言い終わらないうちに
宮地先輩が突然カーテンを開けた。

「あっ‼︎いや…その…わりぃっ!」

わたしは後ろを向いて、
残りのボタンを閉め、制服を整えた。

「もう。やっぱりヘンタイだぁ…」

「はぁ⁈
って、今のはオレがわりぃな…。」

わたしが少しスネて言うと、
宮地先輩は謝ってくれた。

でも、夢の中のキスなのに、
あそこまで否定されると少し悲しい。

「なぁ?すみれ…?」

「なんですか?」

「それ…夢じゃなかったらどうする?」

「え…っ⁈」

/ 550ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp