第43章 サプライズデート 〈山口忠〉
*朱鳥
忠「あ!もうこんな時間!!!朱鳥ちゃんちょっと走るけど大丈夫?」
忠くんは腕時計を見るなり慌てだした。
「え?あ、うん?!」
そして私の手を引いて走り出した。
忠「よし!ギリギリセーフ!!」
私たちは広い公園やって来た。
「忠くん、ここって?」
忠「んと、ちょっと待って。
…10,9,8,7………」
「?」
そう言ってまた腕時計を見ると、カウントダウンをし初めてた。
忠「5,4,3,2,1…!!!」
「わぁ!!」
そう言ったとたん私たちを囲むように
地面から勢いよく水が出てきた。
水は太陽の光でキラキラ輝いた。
忠「この公園、二時間おきにここを中心に噴水出るんだよ!朱鳥ちゃん、こういうの好きだよね?!」
「うん!!大好き!!ありがとう忠くん!!」
噴水のことは本当嬉しかった。
けど、それよりも忠くんが私のためにこんなサプライズをしてくれたのが一番嬉しかった。